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台風の号って何?台風は何で発生する?

今回の台風はかなり勢力が強く、気象庁が警戒を呼びかけています。

さて、台風には~号という番号が振られていますが、
この番号は何を意味しているかご存知でしょうか?
  気になったので調べてみました。

番号の意味

気象庁では毎年1月1日以後、最も早く発生した台風を第1号とし
以後台風の発生順に番号を付けています。つまり今回接近中の台風18号とは
今年に入って18番目に発生した台風ということですね。


ちなみに、一度発生した台風が衰えて「熱帯低気圧」になった後、
再び発達して台風になった場合は同じ番号がつけられます。
さて、これだけで終わってしまうのは寂しいので、もう少し台風について調べてみましょう。

そもそも台風って何だ?

台風とは一言で言ってしまえば熱帯低気圧の一種です。
熱帯低気圧とは、その名のとおり、熱帯で発生する低気圧で、強い雨や風をもたらします。

そして、この熱帯低気圧のうち
① 特定のエリア(東経180度以西100度以東)で発生すること
② 最大風速が秒速17.2m以上であること

この2つの条件を満たしたものが台風と呼ばれます。

ところで低気圧って、周りよりも気圧が低い部分のことですよね?
ではどうしてこの低気圧が雨と風をもたらし、更には台風になるんでしょうか?

台風発生のメカニズム

熱帯の海洋上では、暖かい大気のせいで海水の蒸発が盛んに起こります。

ここに「貿易風」と呼ばれる東向きの風が加わると
蒸気は渦を巻き、上昇気流となって上空へと舞い上がっていきます。

さて、高度が高いほど気圧は下がっていくので、
この上昇気流は周りより気圧が低い「熱帯低気圧」へと変化します。

ちなみに空気というのは、気圧が高いところから低いところへと移動し
その動きによって風が発生します。

 


そして、ここで発生した熱帯低気圧は周りより気圧が低いため、
結果として周りから空気が吹き込むようになり、強力な風を生み出します。
これが台風の風の正体です。

その後、上昇気流により、上空に押し上げられた蒸気は、周りの空気によって冷やされ
積乱雲を作り出します。さて、この積乱雲は、元は水分をたっぷり含んだ蒸気であるため
勢いよく雨を降らせます。これが台風の雨です。

なお、蒸気が冷やされ雲になるということは、その分蒸気の周りの空気は暖められるということ。
周りの空気が暖められると、このサイクルは加速し更に熱帯低気圧は強力になっていきます。

そしてその結果、一定レベル以上に成長した低気圧を我々は台風と呼ぶのです。

台風に関する統計

ここでは台風に関する統計的な事柄を挙げていきたいと思います。

まず発生数、最も多かったのは1967年の39回で
逆も最も少なかったのは1998年で16回でした。ちなみに去年(2008年)は22回発生しています。

次に上陸数、これは熱帯で発生した台風が実際に本州に乗り込んできた回数です。
上陸数で最も多かったのは2004年の10回でした。ちなみに2004年の台風発生回数は29回なので
平均して3回に1回は上陸していたことになります。
逆に最も少なかったのは2000年、1986年、1984年の0回でした。ちなみに去年も一度も上陸していません。

こうしてみると、発生してから実際に上陸する割合には結構開きがあることがわかりますね。

ちなみに1970年から2000年までの平均を見てみると

・年間平均発生数:26.7回
・年間日本上陸数:2.6回